“Evidence”をキーワードにして海外の教育機関・洋書・論文を調べ続けた結果,海外の教育分野でエビデンスの参照が浸透している理由が少しずつ分かってきました。主な理由は以下の3つに分けることができそうです。

 1.社会経済的な理由に関係なく質の高い教育を提供する

 2.教育神話と決別する

 3.学習に苦労している子どもの支援

国内の様子を見ていると「経験に基づいた教育」が批判の的にされていて,「経験」に基づいてはいけない雰囲気です。海外では日本のように「経験」を拒絶していません。批判するどころか,とても大切にしていました。「教育政策」の話と「教育実践」の話を分けていないため,誤解が誤解を呼んでいる気がしています。

日本では「エビデンスに基づく教育」の是非について哲学・議論している文献がとても多い。一方で,「どのようにエビデンスを授業に利用したら良いのか」など,そもそも「エビデンスに基づく教育(実践)」について具体的に説明している(日本語で読める)本や論文は極めて少ない状況です。

推測で議論されている箇所もあるため,的を得ていない議論も見かけるようになりました。「教育分野のエビデンスの使い方」について学びたくても学べない状況を何とかしたくて,いろいろ模索している状況です。良い洋書をいくつか見つけることができたことは幸いでした。教育分野に強い翻訳家さんと仕事のお話がしたい。