こころを預かる:ぬいぐるみを介したコミュニケーション

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ウナギトラベルの東様が岡山にお越し下さり,大学1年生を対象にお仕事の話をして頂きました。当初は研究のご相談のみだったのですが,東さんのお話を聞いているうちに,学生さんたちにもぜひ知ってもらいないな,聞いてもらいないなと思ったことがきっかけでした。

「ぬいぐるみを預かる」とは,「こころを預かる」こと

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東さんのお話は想像していた以上にとっても深い内容でした。学生さんたちはそれぞれに感じたところがあった様子で,授業後の感想シートにはびっしりと思いが書かれていました。感じ方に違いがあり,理解の多様性 (学生さんたちの感受性の豊かさ) を感じる一方で,共通して多くの学生さんたちに響いていた言葉がありました。それは,「ぬいぐるみを預かることは,心を預かること」。この言葉に学生さんたちは心が動いたようでした。

 

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多くの場合,ぬいぐるみは子どもの頃からずっと大切にしてきたパートナーですよね。「心を預かる」という表現は私もとてもよく理解できました。ぬいぐるみは「モノ」ではなく「こころの一部分」。「こころの一部分」が旅先で大切にされているわけですから,お客様が「癒」を感じることにも納得がいきます。「大切にしているぬいぐるみが『旅をしている』」という部分だけでなく,「旅をしているぬいぐるみが『大切にされている』」ことに嬉しさを感じるのかもしれないですね。

 

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「大切にする」というのは,「物理的に」という意味ではありません。ぬいぐるみをお預かりする際,お客様に回答してもらうアンケートがあるんです。アンケートの内容は,ぬいぐるみのお名前,性別,性格,参加希望の理由等々。ぬいぐるみを預かって有名な観光地で単に撮影しているわけではないことがココから伺えます。お客様の「ぬいぐるみに対する想い」があって,その想いに寄り添った撮影となるように心がけておられるように感じました。

こころにカタチを与える写真

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かわいらしく撮影できればOKというわけではなく,一人ひとりのお客様の気持ちを丁寧にすくい取り,それらを「撮影した写真」に反映できているかどうかを基準にしておられるように感じました。これは簡単に真似できることではないですね。一人ひとりのお客様の声を丁寧に聴き,言葉の奥にあるカタチのない気持ちを可能な限り理解しようとするスキルがなければ,同じように撮影をしたとしても,ぬいぐるみの持ち主のこころには届かないのかも。

撮影では,どのような角度で撮影すると良いのか等の手続き的なスキルよりも,お客様の想いを最大限に汲み取るようなコミュニケーションスキルの方が極めて重要なように感じました。そして,ぬいぐるみの写真撮影は,カタチを持たないこころにカタチを与える方法の1つなのかも。言語化が難しい気持ちを,写真という1つのカタチにしてもらえることが喜ばれる要素の1つとして含まれている気がしました。

ぬいぐるみを介したコミュニケーション

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ぬいぐるみを介したコミュニケーションがお客様の間で生まれていて,ぬいぐるみが人と人をつなげている。ぬいぐるみがカワイイという部分も確かにあるのですが,人と人のつながりが本質的な部分のように思いました。ツアーの中でぬいぐるみたちがつながり合い,ぬいぐるみを介して,人と人がつながり合う。つながりは多様的な彩りを帯びながら,同時に次のつながりの蕾が育っている。そんな印象を持ちました。言語化はちょっと難しいのですが,非言語的 (直観的) には理解できました。最近話題の「ぬい撮り」とは,コミュニケーションという点で質的に大きな違いがあるのかもしれません。コミュニケーションとは何だろう?と改めて考える大変良い機会になりました。

 

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学生さんたちだけでなく,私も大変新鮮な時間を過ごすことができました。新しいことを理解したり体験したりした時,世界が広がった!と思えるような感覚がこころの中に広がりますよね。海外に行ったときに感じる,あの感覚。それに近い感覚を得ることができました。

 

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