「エビデンスに基づいた教育」を学びたくて上京してきました。
その教育方法,効果はあるの?
ある教育的な問題に対して,どのように対応するのか。
若手であるほど対応に困ってしまうことは想像に難くありません。
信頼できる先生に尋ねる,ネット検索する,経験から判断する。
良さそうな方法がたくさん見つかります。
しかし,それらの方法は本当に「効果」があるかどうかは不透明。
ちょっと不安ですよね。「経験・勘」だけで判断するのではなく,
これまでに蓄積されている客観性の高いエビデンスを利用して判断できれば,
経験が少ない若手でも自信をもって教育に関わることができます。
「エビデンスに基づいた」判断・意思決定ができるスキルを
学生さんたちに提供できたらいいなと思っているところです。
これからの生徒指導を考える
「こんな方法もあるよね。あんな方法もあるよね。」といった,
結論が出ない協議で終わるのではなく,
エビデンスに基づいて議論・検討して,「この方法が最善!最適解!」
と主張できるスキルが身に付けられるような時間を学生さんたちに提供したい。
「教員の努力は子どもたちに必ず伝わる」
「とにかく経験を積むことが必要」
「以前にこんなことがあって,そのときは・・・」などなど,
根性論・精神論・経験論に基づいた教育ではなくて。
子どもを思う気持ちは確かに重要です。
もちろん,経験の蓄積や教育観も大切。
でも,それだけでは不十分。
教育的な問題に対してどのような方法が効果的なのか。
効果がある場合,どの程度の効果が期待できるのか。
これらに関するスキルを持つことができれば,強力なツールとして利用できます。
教育現場で役立つメタ的なスキルの1つ。
岡山で教員を目指す学生さんたちに提供できるように準備を進めています。
まだ時間はかかりますが,慌てず,焦らず,少しずつ。