2015年度ゼミ活動の記録

2015年3月 修学のために東京へ

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新3-4年生たちと一緒に東京へ。楽しさがMAXに到達した男たちは,中トロを購入。深い謎が誕生した瞬間でした。さとうさんともりさんの強い絆はここで生まれたとか,生まれなかったとか。

 

2015年4月-6月 プレゼン大会

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学年対抗プレゼン大会。3年生 vs. 4年生。毎週1つのテーマを決めて,どちらのプランが良いかの真剣勝負。エビデンスとしてデータを示しながら説得力のあるプレゼンをする学生さんや,音や映像を上手に使ってプレゼンをした学生さんなど,個人のスキルが光り輝いた時間でした。

(参考記事:「作る」ことで育むスキル)

 

2015年4月-9月 ぬいぐるみお泊り会の開催準備

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子どもたちにお話が伝わるように,撮影してはチェックして,撮影してはチェックして,の繰り返し。夏休みに入っても一生懸命な学生さんたち。がんばる姿は輝いてみえるナーと改めて思いました。

こたにさんを中心にぬいぐるみたちの探検の様子を撮影 (こたにさんは春からずっと写真の勉強をしていた!)。磨き上げた彼の撮影技術の成果は動画になっているので,見てみて下さいね。ぬいぐるみたちの声が聞こえてくるとか,聞こえないとか。

ぬいぐるみたちの夜の探検2015動画

2015年9月 ぬいぐるみお泊り会開催

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幼稚園の先生と何度も相談させてもらい,どのようにすれば子どもたちが喜ぶイベントになるかを考え抜きました。テーマは魔法。ぬいぐるみたちの劇の案はすべて学生さんたち (すえとうさん,だんさこさん,ながおさん) のアイデアでした。この日のために,まえたさんは手品の練習を春から開始。継続は力なり。手品を見た子どもたちは大歓喜でした。
子どもたちと一緒に遊ぶゲームはせのおさんが担当。彼が考案したラブラブじゃんけんは子どもたちの間で流行ったそうです。

今年はなんとテレビ局さんたちが取材に来てくれました。3つの放送局で紹介して頂きました。

昨年から養護教諭養成課程の学生さんたちが毎回手伝ってくれています。部屋の内装はすべて彼女たちの手作り。まさに女子力。養護教諭養成課程の学生さんたちの協力なしに開催することはできませんでした。また,ぬいぐるみお泊り会を実施するにあたり,浅川先生 (金沢大学),石井先生 (大阪工業大学),山田先生 (九州大学),山田先生 (福山市立大学),大田先生 (山口芸術短期大学) の多大なご協力がありました。心より感謝申し上げます。

ぬいぐるみお泊り会は2016年も開催する予定です。

Special Thanks!

梅谷さん,堅木さん,木山さん,佐々良さん

細田さん,松岡さん,山崎さん,川上さん

矢吹さん,堀さん

 

2015年10月-1月 挑戦中。

後期に入ってから,以下の3つを行っています。

毎週火曜日の5限の時間に開催しているので,関心があればぜひ来てみて下さい。

1. 海外の心理学研究を知るゼミ (記事)

2. モチベーション理論の枠組みで教職実践を理解してみるゼミ (記事)

3. 卒業研究を考えるゼミ

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海外のおもしろい心理学研究の紹介

学生さんたちがゼミで紹介してくれた海外の心理学研究を,ここでも紹介します。

英語のタイトルをクリックすると和訳が見れます。随時更新します (12/15更新)。

 

1. Cold Offices Linked to Lower Productivity.

担当:まえた

部屋の温度によって仕事のパフォーマンスが異なることを紹介してくれました。

 

2. How Being Laid Off Affects Your Job Prospects.

担当:こたに

部屋に緑があるかどうかで作業効率が異なることを示した研究を紹介してくれました。

 

3. How Being Laid Off Affects Your Job Prospects.

担当:せのお

論文で書かれていた信頼できる顔や信頼できない顔の特徴を自分の顔で例示したり,図示するなど,参加者を爆笑させながらの一生懸命な発表でした!すばらしい!

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4. Background Music Influences Buying Behavior.

担当:だんさこ

音楽が購買行動に影響することを紹介してくれました。

 

5.

 

6.

 

 

カンボジアスタディーツアー(学生レポート)

私は1年間の目標を立てた時、そして前期にプレゼンを行った時、海外へ行くことを目標に掲げていた。その目標を達成すべく、今年の8月末6日間カンボジアへボランティアへ行ってきた。その時のことを書いていく。

私が海外に行こうと思った理由は主に3つある。まず、まとまった時間がとれるのは社会人になってからでは難しく、学生の今が最適だと思ったから。そして実際に自分の目で海外の日本と異なる暮らしや文化を見てみたいと思ったから。最後に、今まで学んできた英語で交流をしたいと思ったからである。そしてせっかく海外に行くなら旅行として楽しむだけではなく、学びをしたいと思ったのでボランティアを選択した。カンボジアを選んだのは、最近まで内戦が行われていて、発展途上の国であるので日本とは全く違うような暮らしだろうと興味をもったのと、世界的に有名なアンコールワット、ハウルの動く城のモデルとなったベン・メリアを実際に見てみたかったからである。そして、たくさんの人と出会い積極的に交流し、いつもと違う世界を味わいたいという気持ちや、山縣さんが薦めていたということもあり、不安は大きかったが1人での参加を決意した。

私が参加したHISの6日間のスタディーツアーには、33人という多くの人が集まっていて、中学生1年生から40代の方まで様々な人と関わることができた。1人で空港に行き、初めは不安でいっぱいだったが、明るく親しみやすい添乗員さんだったことや、ほぼ同時に来た人が同級生ですぐに仲良くなれたことによりひとまず安心した。それから、他の参加者も様々な年齢の方がいたけれど、本当にみんな気さくで話しやすい人ばかりで、たくさんの人と親しくなることが出来たことがこの旅が充実した大きな理由でもある。

 

ツアーの主な内容は以下の通りである。

・NGOの「かものはしプロジェクト」のファクトリーと働く女性の家庭訪問

・地雷博物館見学

・孤児院で子どもたちと交流、運動会の企画、開催

・アンコールワットやアンコールトム、タ・プローム、ベンメリア宮殿等遺跡観光

 

NGO「かものはしプロジェクト」のファクトリーと働く女性の家庭訪問について、このファクトリーでは現地でとれるいぐさ等天然材料を使い民芸品を作っており、約80名の女性が働いている。ここで働くことができる女性は経済的に貧しく、自分が家庭を支えなければならない、選ばれた人であり、ファクトリー内にはリーダーなど役職もきちんと決まっている。働く女性たちはファクトリーで働くことを誇りにしており、仕事をすること、仕事の仲間に会えることを毎日の楽しみにしている。出来上がった作品も非常に可愛くて実用的なものでみんな喜んでお土産にしていた。

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地雷博物館の見学では、内戦時代に少年兵として地雷を埋めた過去を持っている館長アキ・ラー氏が自身が行ってきた行為を悔やんでその償いとして地雷撤去のボランティアをしていることを知った。彼は自身が今まで撤去してきた地雷や武器をこの博物館に展示することでより多くの人に地雷の問題、怖さを知ってほしいと願っている。地雷撤去の映像を見たが、長時間の緊張感を伴う作業、労力、そして何より自分の命をかけてまで地雷を撤去する姿に世界平和への強い気持ちが伝わってきてとても感動した。カンボジアは現在地雷が多く撤去され安心して通ることが出来る道もたくさんある。しかしまだまだ道の横には一面草が茂っており、地雷が埋まっている危険な場所もある。はやく人々が安心して暮らすことの出来るようになってほしいと心から思った。

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2日間はシェムリアップにあるファームチルドレンビレッジという孤児院でボランティアをさせていただいた。この孤児院では英語やフランス語、カンボジア伝統のアプサラダンスの練習などが行われている。英語は本当に上手で、子どもたちは私達よりもすらすら英語を話すことが出来ていて驚いた。みんな勉強が楽しいと言っており、とても元気に歌ったり踊ったり、何に対しても全力で取り組んでいる姿に元気をもらうとともに心を打たれた。1日目は子供たちが出し物をしてくれたり、踊りや遊びを教えてくれたりして楽しく過ごした。2日目は民族衣装を着せてくれ、アプサラダンスを教えてもらったのち、私達からの企画で運動会をおこなった。

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運動会では、借り物競争、しっぽ取り、むかでレースを行った。普段したことのない遊びに大喜びな子供たち。借り物競争やむかでレースはスムーズにおこなうことが難しかったが、しっぽとりはルールも単純だったため1番楽しんでいた。運動会を通して、子どもたちの勝った時に大喜びする姿、負けた時には地団駄を踏んで怖い顔つきで本気で悔しがる姿、必死に大きな声で仲間を応援する姿、そしてこんなに楽しそうなしっぽとりは見たことないくらい笑顔でしっぽとりを楽しむ姿には本当に感動した。全力で取り組むからこそ人に感動を与えるほどの喜び、悔しさ、そして楽しさが生まれたのだろうと思った。孤児院の子供たちに初めての運動会を経験してもらうことが出来て非常に嬉しかった。孤児院のこどもたちの写真はこちらにはあげることが出来ないので、ぜひ私に声をかけて見てほしいと思う。

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初めての海外の世界遺産観光。アンコールワットは朝日鑑賞にも参加した。雨季にこれだけ綺麗に朝日が見られることは奇跡に近いことだと添乗員さんもおっしゃっていて、とても幸運だった。水面に映った逆アンコールワットは非常に美しかった。

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ハウルの動く城のモデルとなった、ジャングルに眠る巨大遺跡ベン・メリアは本当にジャングルのような巨大な木がたくさんありあらゆるところに大きな根があった。自然たっぷりの空間といった感じで私の持つ「遺跡」のイメージとはかけ離れておりとても神秘的な場所だった。

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カンボジアの料理を食べたり、マーケットに行ったり、カンボジアのサーカスを見に行ったり、現地のタクシーのようなものであるトゥクトゥクに乗ったり、他にもカンボジアならではの体験をたくさんすることが出来た。

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今回のツアーによって、私のカンボジアに対する印象は大きく変わった。日本のようなちゃんとした建物に住めず貧しい生活をする人や物乞いをする子どもたちもいれば、サーカスやコンビニ、非常に賑わうマーケットがあるなど、思っていたよりもずっと発展している場所もあった。また、孤児院はそれ自体が森のようなところであり、そこにいくつか小屋のようなものがあるといった感じで驚いたが、子どもたちは基本森の中で楽しそうに遊んでいて、私達よりもずっと元気があり笑顔であり、社交的でもあった。

また、カンボジアで出会った人達は誰もが自由で気さくで、笑顔がきらきらしていて、とてもあたたかかった。決して豊かな生活とは言えないが、それぞれに楽しみを持ち、希望に満ちていることが非常に印象的だった。ファクトリーの女性や孤児院の子供たち、サーカスをする人々等みんな、貧富の差など関係なく、すべてに全力で取り組み、それぞれが夢を持ち生きている姿に感動した。現地に行き実際にかかわりをもったかたこそこのような感動を味わえたのだと思う。そんな彼らの姿を見習おうと思った。

そして、私はこのツアーを通して、海外へ行くという経験は世界平和にもつながるということを学んだ。実際に現地の人と交流をもてば、その国と戦争をしようなどとは思わないはずである。私自身これだけ気さくであたたかい人がたくさんいる国と戦争をするなんて考えられないことだ。旅行会社は人々にただ楽しんでもらうだけではなく、このような願いももっているということを知った。

最後に、33人と過ごす中で自分自身初対面でも気軽に話しかけ、分からないことは知らない人でも聞くことができるようになったり、毎日早起きし、時間管理をするなど自己管理力が身についたりと良い変化があった。

ツアーの参加者にも恵まれ、最終日にはひとりひとりが感謝の気持ちを手紙にして添乗員さん、ガイドさんに渡したり、また、添乗員さんからは誕生日のツアー参加者にサプライズがあったりと人の温かさにもふれることができた。見た目怖そうでも実は優しくとても良い人で1番仲良くなったりするなど、人も国も、関わってみないと分からないということを実感した。これから先ツアーに参加しても添乗員さん、ガイドさんを始めこんなに良い人ばかりに出会えることはないのではないかと思う。たくさんの素敵な人たちと出会うことが出来、海外の文化やその国の良さも実感することが出来、私の人生の中で本当に充実した時間であった。 ぜひみなさんにも時間に余裕のある今、このような体験をしてみてほしい。

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卒業論文執筆に向けて:中間発表まで(学生レポート)

今回は、主に卒業論文に焦点を当てて、それぞれの時期に何をしていたか、経験してみてよかったことや悪かったこと、僭越ながら後輩のみなさんへのアドバイスなどを書こうと思います。

私が後輩のみなさんにこれだけはしてほしいと思うことは、
『卒業論文の書き方の本や、研究の仕方の本を読む』
ということです。
ぜひ、早い段階で本を読んでください!
効率も質も良くなると思います!

以下、去年の9月から中間発表までの取り組みを紹介します。
○9月
社会的促進の何を調べたいのかについて相談。
自分で考えたことをまとめたレジュメを持参し、先生や他のゼミ生とアイデアを出し合いながら面白い研究を考え、条件を決定。

○10月上旬
具体的にどのような実験をするのか相談。
実験装置を考え、必要なものをリストアップ。生協で申し込みして購入していただいたり、自分たちで買いに行ったり…

○10月下旬
予備実験。実験で用いる課題を決定するために行いました。卒論には書くことはできませんでしたが、重要だったと思います。
先行研究で使われている課題を参考にしてみたり、自分たちで考えたり…
個人差や練習の効果などがあって、思っていたより難しかったです。

○11月
教育実習

○12月〜1月上旬
本格的にデータを取りました。
個人的に色々な人に連絡をして実験に参加していただきました。
参加者の都合もあって、1限から5限まで毎日のように実験室にいました。
公務員試験の勉強もあったので、実験参加者を待っている時間は実験室で勉強していました。

○1月下旬
データの分析。
SPSSの知識がなかったため、かなり苦戦しました。
正しいデータかどうかを判断するのも難しかったです。
情報統括センターと先生の研究室を何度も往復した結果、SPSSでは分析できないことが発覚し、結局インターネットのSTARを使って分析しました。
大学のSPSSは二要因混合計画に対応していないことは覚えていた方がいいと思います…

○2月
卒論の目的の方法を執筆。
本格的に先行研究を読みました。
先輩の卒業論文と先行研究の論文を参考に書きました。
これが大きな間違いだったとわかったのは、9月になってからでした…

○3月〜8月
公務員試験の対策のため、一旦卒論のことはお休み。
しかし、面接では実験のことをエピソードにしてPRできることもありました。早めに取り組んでいてよかったと思いました。

○9月上旬
卒論の執筆再開に向けて、先生に相談。
先生が紹介してくださった本を読んでみると、書き方が全く違うことに気がつきました。
また、正直、読んだはずの先行研究の内容を全く覚えておらず、ミーティングでどういう研究だったか尋ねられても、答えられませんでした。

○9月中旬
副免実習

○9月下旬〜10月下旬
卒論の執筆再開。
9月上旬の反省を踏まえて、心理学論文の書き方の本を読みました。
読みながら重要なところはスマホで写真を撮りました。それをパソコンでまとめて、『卒論の書き方オリジナルマニュアル』を作成しました。
自分がわかればよいというレベルのものだったので、1時間ほどで完成しました。
Wordで作ってPDFで保存すると見やすかったです。
この作業が面倒だと思う方もいると思いますが、この方法のメリットは、パソコンさえあえば卒論が進められるようになるということです。
本の該当ページを開いてそれを見つつ、キーボードを打つという作業は広い机がなければやりにくい作業ではないかと思います。そのようなスペースでしか卒論を執筆しないというのであれば、本を見ながら執筆しても良いと思います。
私の場合、電車の中やソファーで作業することが多かったので、オリジナルマニュアルが重宝しました。
また、軽くまとめることで、内容が頭に入りやすいというメリットもあると思います。
オリジナルマニュアルを作成する際に、まず写真を撮ることも、本を開きながらキーボードを打つというやりにくい姿勢を避けるための1つの方法です。

また、この時期になって、論文を読む際には、『目的、方法、結果、考察』を軽くWordにまとめるように心掛けました。
どんな内容だったかと思って論文を何度も読み直す作業が嫌になったからです。
これは、もっと前からしておけばよかったと思っています。

中間発表のスライドは早めに作成し、現在は、卒論の本文をマニュアルを参考にしながら執筆しているところです。
執筆していると、1冊の本ではカバーできない部分もあるので、何冊か見てみることや、他の論文を参考にすることも必要です。

以上が、中間発表までに私がしてきたことです。少しでも参考になればと思います。

若いときに貯めておくものは「お金」ではなくて,まわりにいる人たちからの「信頼」。

誰かに仕事や手伝いなどのお願いごとをされたら,それは成長できるチャンスです。自分のスキルを伸ばすことができるし,その仕事を通して様々な人にお会いできる機会が増えます。このような機会を得るためには,「信頼」を貯めておくことが大切です。お願い事は信頼されている人のところにしか行きません。信頼は突然に増えることはなく,日々の少しずつの行動によってのみ蓄積させることができます。一方で,失うのは一瞬です。約束を守らなかったり,ドタキャンしたり,テキトーな仕事をしたり,問題を起こしたり,締め切りを守らなかったりするなど,自分の都合を優先してばかりいると,これまでの蓄積は大きく減ります。減るというよりもほぼ無くなります。信頼を失うことは,長期的に見ると大きな損失です。

行動による信頼の損失を,言葉だけで取り戻すことは極めて難しいことです。

信頼貯金が貯まっていると,成長につながる仕事を頼まれやすくなるだけでなく,困っている時に助けてくれる人が現れたり,新しい出会いにつながるなど,より充実した人生につながることでしょう。日頃のひとつひとつの行動を大切にしてみて下さいね。目の前にいる人,やるべき課題を大切に。

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「経験」と「考える力」

経験から学びをたくさん引き出す

10年後,これまでの人生を振り返ったときに,あのときの経験が今の自分をつくったと胸を張っていえるような,そんな時間の使い方をしてほしいナと願っています。大学生のうちにしか経験できないことは確かにあります。海外ボランティア,青春切符で一人旅などは非日常的な世界を見ることができるのでとても新鮮です。このような経験は確かに必要ですが,その経験から「何を学んだか」が大切です。「考える」ことが深くできるようになれば,「経験」から多くの学びを引き出すことができます。「1」の経験から「1」を学ぶより,「5」や「10」の学びを得てほしい。そのためには,経験だけでは不十分です。「1」の経験から多くの学びを引き出すためには,「多角的にみる力」が必要です。「多角的にみる力」こそ,先に書いた「考える」ことに該当します。どの角度で見るか,その選択肢は誰かに与えられるものではなく,自分で用意しなければならないものです。

どうやって用意するの?

「知的複眼的思考法」という本の序章をまず読んでみてください。この本は「多角的にみる力」を養う方向を指し示してくれる,良いガイドになってくれるはずです。

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苅谷剛彦. (2002). 知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ. 講談社.

研究スタイルシート

やってみたい研究がある程度まで定まってきたら,以下の5つのポイントをベースにしてさらに考え進めましょう。

 

1.どのような「問い」を立てるのか?

「研究テーマが決まったら」を参照して下さい。「イシューから始めよ」を一読することをおすすめします。

 

2.キーワードは何か? その定義は何か?

関心のある文献を読み続けていると,よく見かける専門用語があるはずです。その専門用語を書き出してみましょう。

例:メタ認知 『「自分の思考や行動」を客観的に把握する』ことができる能力のこと。

 

3.仮説を作る

自分で作った「問い」に対する「答え」を考えてみましょう。

 

4.「仮説」を検証するためには,どのような実験デザインが適切?

考えた仮説が「正しい答え」であるかどうかを科学的に確かめるための実験デザインを考えましょう。

比較する群はいくつ必要なのか?その比較から何がわかるのか?「比べる」ことをベースにして実験デザインを考えて下さい。

「1」で考えた「問い」を上手に定めることができていなければ,ここで手が止まります。

 

 5.「仮説が正しい」のであれば,どのような結果が得られるのか

もし仮説が正しいのであれば,どのような結果が得られるか,図を書いてみましょう。

 

6.実験手続きはどのようにするのか?

実験参加者の募集から,実験を終えてもらうまでの実験手続きについて書いてみましょう。

実験手続きに倫理的な問題はないでしょうか?

 

研究スタイルシートのダウンロード:研究スタイルシート

 

研究テーマが決まったら:「次の1歩」の踏み出し方

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(photo by faungg’s photo)

イシュー(issue) は何か?:コトバにして知りたいことを深める

どのようなテーマに挑戦するかを決めたら,次に行うことは,『何を明らかにしたいのか』について具体的な言葉で捉え直すことです。具体的な言葉に置き換えることができなければ,次の段階(研究デザインを考える) の時に,一体何を明らかにしたい研究なのか混乱してしまい,前に進めなくなってしまいます。○○心理に関する研究がしたい,○○について調べたい,というだけではまだ不十分。例えば,「授業方法について調べたい」と,漠然とした感じで考えたとします。このままでは研究デザインに乗せることができないので,「授業方法Aと授業方法Bのどちらが子どもにとって理解しやすいのか?」という問いに置き換えます。すると,「理解しやすい」を測るためには,授業前・後でテストをして成績を比較すれば良いとわかります。授業方法の比較で扱う領域についても何にするか(国語,算数,理科,社会,英語のどれを扱うのか)を考えなければならないことにも気づくことができます。また,授業方法の効果について比較するのですから,その他の要因が影響を与えないように計画しなければなりません。授業方法Aは教歴30年のベテラン先生が行い,授業方法Bは若手の先生が行った場合,成績に差を与えた要因が授業方法なのか,経験年数なのかはっきりと主張することができなくなってしまいます。このように,具体的な言葉に直すことによって,自分は一体何が知りたいのか理解を深めることができるだけでなく,研究デザインを考える時に役立つアンカー(碇)となります。どのように言葉で捉え直すか?方法については「研究スタイルシート」を参照して下さい。

 

先行研究を調べることは,地図を作ること

問いを考えることができたとしても,それで終わりではありません。他の研究者たちがすでに同じ問いを立て,答えを出し終えているかもしれません。ここで文献調査が必要となります。書籍や学術論文を調べ,オリジナルな問いであることを確認する必要があります。様々な研究がある中で,自分で考えた研究はどこに位置するのかを知ることが先行研究を知らなければならない理由です。同じような学術研究を見つけてしまったとしてもがっかりすることはありません。その研究方法をヒントにして新たに考えを進めることができます。また,問いを絞り込んでおけば,どの書籍・論文を読むか,読まなくて良いかを区別することができます。このように,文献調査の段階でも,「問いを立てること」が影響してきます。

 

やってみたい研究は実現可能?

注意してほしいことは,理想と現実。問いを決定し,研究デザインを決めることができたとしても,その研究を実現することができるかどうかも考慮しなければなりません。例えば,「家庭内暴力を受けた期間の長さが子どもの自尊心に与える影響」について調べたいと考えたとします。どうやって家庭内暴力が行われている家庭を探すのか,探し出すことができたとしても,断られる可能性があります。また,家庭内暴力にさらされ続けた子どもにどのような質問をすることができるのか,またできないのか,倫理的な問題もあります。さらに,どのような研究であったとしても,児童を対象にすると,親の同意書なども必要となるため,どうしても時間がかかります。

 

仲間と一緒にやってみる

卒業研究の内容を2名程度で共有しておくとお互いにメリットがあります。まず,テーマを同じ領域に設定することで,関連する書籍や学術論文をお互いに補完しあうことができます。実験の実施や論文執筆も協力しあうことができるので,負担を軽減することもできます。一人で黙々とがんばり続けると,時に疲れ果ててしまうことがあります。一緒に頑張る仲間がいると,そのような状況を乗り越えることができるかもしれません。

研究に投資した努力量は就職した後もカタチを変えて輝き続ける

以上のように,行うべきことはたくさんあります。これらを丁寧に考え,心理学研究的な思考力を鍛えておくことで,教育現場で問題に直面したときに,何が背景にあるのかを素早く考えることができるようになります。対応策もより効果的な方法を提案できることでしょう。早い時期から研究について考え抜くことは,後の教員生活をより良く過ごすための良策の1つです。思考力を学生のうちに鍛えておくことで,教員生活の経験を,より質の高い経験として重ねてゆくことができます。研究を頑張る学生さんのご相談にはできる限り応じたいと思っています。事前に連絡を下されば相談の時間を設けますので,積極的に研究室へお越し下さい。お茶とお菓子を準備して歓迎します。

 

科学的に考える:どのような研究デザインにするか

問いに答えることができる研究デザインを考えましょう。ある程度の枠組みは「心理学研究法」としてまとめられています。どのような問いを立てたのか,そして,その問いに答えるためにどのような研究デザインを組んだのか,これらを夏合宿で発表できるように準備することが前期の最大の目標です。12月頃から現在の2年生たちが研究室を決めるために相談をしてくるでしょう。後輩たちが希望をもてるように,モデルとなるように,そして,クールな先輩だと思ってもらえるように,ぜひ頑張ってほしいと思います。

卒業研究に早く取り組む理由

遊ぶ時間を作るためではないよ!

3年生の後期から研究計画を考え始め,翌年の3月から6月にかけて実験研究を行います。早くから卒業研究に取り組んでもらうのは,遊ぶ時間を確保してもらうためではありません。早くから取り組んでもらっている主な理由は以下の3つです。

①「就職先で役立つスキル」を身に着けるため

来年から社会に出て働いていると,様々な課題が現れてきます。上手に対応するためにはどのようなことを事前に身に着けておけば良いのか考えて,準備しておきましょう。

②卒業論文を通して文章を鍛える時間を作るため

論文を読んでもらい,自分の主張に納得してもらうためには言葉を尽くさなければなりません。わかりやすく,説得力のある文章は書き直すことでようやく出来上がるものです。数回書き直した程度では読みづらさが残るため,最後まで読んでもらうこともかなわないでしょう。文章を鍛える時間が多分にあるのは学生の時期だけです。時間を大切にして,文章力を鍛えましょう。

③実験系には準備と実施に時間がかかるため

 実験デザインを考え,道具を作成し,実験に参加してくれる協力者を募り,実験を個別に行い,データをまとめて,論文を書きます。長期的な計画を作成しておくことが必要です。数週間で達成できるものではありません。

わずかな努力の継続でいいから。

4年の10月からは,卒業研究を進めると同時に,来年の3月までに何を学んでおく必要があるのか考えてもらい,実践してもらう予定です。岡崎研は楽なゼミではありませんが,ゼミで行う徹底した継続的な努力は数年後に別のカタチとなって必ず実りますよ。1日に数分でも良いから,続けることの威力を知ってほしいナー(切望)。

この記事は参考になると思うのでご紹介。

大学で「きちんと」研究をしていた人が企業でも有能な理由

こちらの動画も参考になると思います。

「成功のカギは,やり抜く力」

研究テーマ探しをはじめる前に。

研究テーマを決めるためにはどうしたらいいのでしょう?

この記事では,研究テーマを決める時に役立つ (かもしれない) 最初のステップをご紹介します。

最新の研究をユルく調べてみよう

卒業研究のテーマを決めないといけないな。先行研究でも調べてみるか。

面白そうな論文を見つけたぞ。

「・・・。」

だめだ。書いていることが難しくて,まったくわからない…

これは研究をはじめる時期に見られる行動パターンの1つではないでしょうか。この失敗を回避するためにはどうすれば良いのか,1つの選択肢を提案したいと思います。それは,「研究をわかりやすく紹介している記事を探すことからはじめる」という提案です。言い換えると,「最初から学術論文を読まない」ということになるでしょう。メディアが急速に発達して様々な人が記事を書けるようになったこともあって,近年では,心理学の研究をわかりやすく紹介してくれているサイトを多々見かけるようになりました。専門家でなくても分かるように書いてくれているので,研究とはどのようなものなのか,自分はどのような研究が面白いと思うのか,どのような研究がしてみたいのかなどなど,様々なヒントをもらうことができるでしょう。スタートの仕方を少し変えてみると,先の例の学生のような失敗は回避できるのではないでしょうか。「急がば回れ」です。

面白い研究ってどのような研究?

これまでに面白いなと思った研究を思い出してみると・・・

常識をひっくり返す研究。

新しい発見を報告した研究。

この2つは少なくとも該当するような気がします。どちらにも共通していることは,「驚きと興奮」を与える強烈なインパクトを持っていることです。新しいことが分かると,想像力がインスパイアされますよね。インターネット上で紹介されている研究の多くは一流の海外学術雑誌に掲載された実験や調査であることが多いので,国内だけでなく海外の様々な研究を幅広く知ることができるのではないかと思います。ただし,気をつけなければならないこともあります。研究結果に基づいたものではなく,実験や調査に基づいていない個人的見解を述べている場合もあります。インターネット上で紹介されている記事は,学術雑誌に掲載された研究論文を基にした記事かどうかを確認するようにすると良いでしょう。記事の最後に紹介した論文が紹介されているか確認してみてください。

どこに掲載されているの?

驚きを与えてくれる (カモシレナイ) 心理系の記事がよく掲載されているサイトをいくつか集めてみました。先に述べた注意事項に気をつけながら,面白いと思える記事を探してみてくださいね。

Psychology today (https://www.psychologytoday.com/)

英語ですが,タイトルを眺めてみるだけでも面白そうな研究が見つかると思います。

Psychological Science (http://www.psychologicalscience.org/index.php/news)

Minds for Business (http://www.psychologicalscience.org/index.php/news/minds-business)

最新の心理学研究が紹介されています。

ライフハッカー (http://www.lifehacker.jp/cat250/)

すべての記事が心理学ではありませんが,時に最新の研究が紹介されていることがあります。

イロリオ (http://irorio.jp/news/lifestyle/daily_habit/)

こちらも様々な記事があります。心理系の記事もあるので探してみてください。

研究テーマ探しをするとき,論文からはじめるのではなく,面白く紹介している記事から探してみると,自分がやってみたいと思える研究テーマに出会えるかもしれません。他にも様々なサイトがあるので,探してみてくださいね。